私の出身地は輪島です。現在の住まいは金沢市で、輪島には父と妹が住んでおり、私は、週末にできるだけ帰るようにしてきました。
85歳の父は、今年3月末から金沢市内のケアハウスに入居しています。
昨年のちょうど今頃、父は自宅で転倒し入院しました。幸い12月末に退院することができ、1月初旬からはデイサービスや訪問看護などを利用しながら自宅で生活をする予定でした。が、退院したその日の夜遅くにトイレで転倒、救急車で運ばれ再入院してしまいました。これからは家での生活は難しいことを実感し、金沢で施設を探すことを考えました。
金沢なら輪島とは違いたくさんの種類の施設があり、きっとすぐに見つかるだろうと思っていました。しかし、これまで介護サービスを利用したことがなく、担当ケアマネージャーがいないことや糖尿病の持病があることなどから、入居まで2か月半もかかりました。
退院が決まった1月中旬頃はまだ要支援１で、受け入れる有料老人ホームが少なく、市内だけでなく野々市や内灘など範囲を広げて20か所以上問い合わせましたが、それでも空いている施設は見つかりませんでした。運よく空いていても糖尿病で血糖コントロールの必要があるため看護師常駐の施設でないと難しいと断られてしまい、そうこうしているうちにあっという間に1か月が経ってしまいました。父は入院生活のストレスもあってか認知症が出始め、ある施設に問い合わせた際に父の状態を伝えると、「介護認定１か２程度に該当すると思われるので『区分変更』を申請してみたらどうか」と教えてもらいました。区分変更後、晴れて（？）介護認定２となり、インシュリン注射も服薬に変更したことで、受け入れ可能な施設が増えました。
2月末にようやく病院系列のケアハウスが見つかりましたが、すぐに入居できるわけでなく、受け入れ側の準備や提出書類等の事務手続きなどで実際に入居できたのは１か月後の3月末でした。
退院後の生活を確認するために自宅に来た方々総勢9名！
（ケアマネージャーやデイサービス、訪問看護などの担当者の方々）
父のベットはすぐに犬の遊び場になりました！
知人の介護施設長によると、高齢者が入院したらすぐに退院後の施設を探す場合が多いそうです。自宅から近いとか施設が充実しているなど、希望の施設があれば、数か所入居予約をしておけばよいとのことでした。
親のため、自分のためにも、今からでも地域にどんな施設があるのか調べておくといいかもしれませんね。
坂上 牧子
