川筋会員ブログ「終活で見つける、あなたの『これから』」

私は、キャリアネットワーク北陸設立時に入会し、現在は参与を務めています。自分の専門業務を活かし、企業で働く人たちを対象とした「ミドルシニア社員セミナー」のお手伝いをしています。 日頃は行政書士やキャリアコンサルタントとして働いていますので、中高年齢者支援業務(相続、遺言、成年後見、終活等)にも携わっています。先日、富山市内で、「エンディングノート作成セミナー」の講師を務めました。

超高齢社会の日本
 日本は超高齢社会のトップランナーです。戦後、約80年の短期間で、これほど少子高齢化が進んだ国は世界的にも例がなく、社会保障制度をはじめ、政治、経済、社会のあり方に大きな影響を与えています。それゆえ、海外諸国は、少子高齢社会の難問を日本社会はどう乗り越えていくのか、大いに注目しているといえます。

個人として何をするか
 では、個人や家族では、どのような問題が起こり、どう対処すればよいのでしょうか。人生100年時代といわれ、長寿になることは喜ばしいが、認知症や介護、医療のこと、葬儀やお墓のこと、相続など遺産承継のこと等々、自分の死とその前後に起こる諸問題にはさまざまなことがあります。
もちろん、個人や家族のあり方によって、問題は一様ではありません。そのためには、残された家族が困らないだろうか、自分はどうしたいのか、まずは考えてみることが大切です。それは愛する家族を守り、自分らしく人生を全うすることにつながるはずです。「エンディングノート」は、その入り口であり、重要な基本ツールなのです。

「終活」はたいへん?
 「終活」や「エンディングノート」は、最近マスコミや書籍でも数多く取り上げられています。しかし、実際に実行している人は、まだまだ少数派ではないかと感じています。
それは、なぜだろうか?誰でも、自分の死を見つめ、その諸問題と向き合うことは、たいへんなことだと感じています。それぞれの選択肢を見つけることも容易なことではありません。なるべく後に回したいと考えるのが人間の心情でしょう。

「これから」が見えてくる
 ですが、その「終活」に取り組む中で、とても大切な発見があるのです。これまでの自分を振り返る過程で、やり残したことに気づき、やりたいことが見えてきます。「やり残していることがいっぱいある」「◯◯に行きたい」「好きな◯◯をやりたい」「◯◯に会い、感謝の言葉を伝えたい」等々。実は、終活やエンディングノートに取り組むことは、自分の死への備えであると同時に、いや、それ以上に、「これからを自分らしく生きる」ことにつながるのです。
もうすぐお盆です。お墓参りや親族との再会を機に、「エンディングノート」を書いてみてはどうでしょうか。これからも私たちは生きていきます。自分のこれからを見つけ、悔いなく、自分らしく生きるために。

【参考】
※富山市が今年度から発行しているエンディングノート「わたしの思いをつなぐノート」、無料でダウンロードできますので、試してみませんか。

富山市版エンディングノート「わたしの思いをつなぐノート」(富山市公式ウェブサイト)  

川筋 真

関連記事