根畑会員ブログ「ある日曜日の出来事」

      根畑利治

今朝は6時前に起床。日曜日なので早朝太極拳に行こうと思い、まずはブレンドジュースを飲みながら朝刊2誌に目を通し、テレビ体操をしたあと、朝風呂に入り、指先の隅々までストレッチ。いつも通りの朝のルーティンを済ませて、金沢市太極拳協会の指導員用Tシャツに着替えます。背中のデザインが気に入りです。

車に乗り込んでFMラジオをつけると、「潔く生きよう」といメッセージが流れてきました。「断捨離」は、頭の中では理解していても、なかなか実践できていない自分がいます。みっともないほどの執着心、認められたいという心、自分が、自分が、という我の心、そんなものは捨てる!そんなことを思いながら、金沢駅地下広場に到着しました。

早朝太極拳は、各市町で実施されており、金沢市では、6月から10月20日までの予定で、毎週日曜に、8時から8時30分まで、金沢駅地下ふれあい広場で行われています。太極拳をしたことのない人も含め、誰でも参加できます。もちろん、ボランティア活動なので、無料で、申込も要りません。私自身もボランティアメンバーの一員として、少しでも太極拳の魅力を伝えられるのは嬉しいし、何より、早朝太極拳に参加した日は、朝から身体の調子がよく、気分爽快です。

今日は、準備体操のあと、入門太極拳、初級太極拳、24式太極拳へと。10分ほど残り時間があったので、参加者の要望を聞いて、24式太極拳をもう一度。

身体の隅々まで意識して、静と動、開と合、呼吸を意識し、ゆるむときは、身体全体を意識し、まだ固い所があれば、さらにゆるむ。気を丹田に沈め、そして、操り人形のように、頭頂から上に引っ張られているように、背筋を伸ばし、余分な力を抜く。空手に型があるように、太極拳には套路(とうろ)と呼ばれるものがあります。24式太極拳は、中国の国家体育運動委員会(スポーツ省)が、その套路をまとめ1956年に発表しました。それまでは、陳式、楊式、呉式、武式、孫式などの伝統太極拳があったのですが、それぞれの流儀があり、しかも習得するのが難しい。それをわかりやすく集大成させ、誰もがやさしく覚えられるようにまとめたので、「簡化太極拳」ともいわれています。

日本での太極拳は、1960年代から一部の愛好者がいたようですが、1972年の日中国交回復があってから急速に普及し始め、1980年前後にはテレビのCMで太極拳が放映されたこともあり、さらに普及しました。私が知ったのも、そのころでした。直接のきっかけは、当時住んでいた地域の公民館で太極拳教室が開始されたのを知り、しばらくは様子を観察していましたが、せっかくの機会なので入会。それから15年余りが経過しましたが、太極拳を始めてからは、肩こり、腰の痛みが、いつの間にかなくなりました。

ほかの習い事もそうかもしれませんが、3か月間教室に通ってみて、一通り体験したので、もう卒業という人がいるかもしれません。しかし、ここで終わりではなく、できる限り続けた方がいいと私は思っています。今年の石川県武術太極拳交流大会には、96歳の最年長の方が、他の人と一緒に、24式太極拳を表演していました。他のスポーツと違い、一人で、しかも手軽にできるところもいいと思います。

冒頭でもご紹介した写真は、昨年の大会に出場したときのものです。成績はさんざんでしたが、記念の写真です。健康増進のために始めた太極拳ですが、大会に出て、自分の実力を客観的に知ることも悪くないと思っているので、機会があればエントリーしていきたいと思います。

整理体操をしたあと、後片付けを手伝い、帰りの車の中で、今日一日の出来事をブログにしたらいいのではないかと思いつき、帰宅後、この原稿を一気に書き上げました。これまでブログの原稿を引き受けてから、作っては直し、を繰り返していましたが、どうも気に入らない。当初は、自分のこれまでのキャリアとこれからのキャリアをテーマに、原稿を書こうと思ったのですが、まとめることができずに頓挫してしまいました。でも、今回はいける!と感じたのです。こういうときは筆が走ります。

ここまで書き上げたあと、今日はこれからピアノの練習をすることにしました。3年前に楽器店で冷やかしのつもりで楽器を触っていて、電子ピアノを衝動買いしてしまいました。

「大人のピアノ教室」で3か月間学び、その後は、バイエルの教本を購入して、独習しています。現在はバイエルの後半をやっており、シャープ(♯)やフラット(♭)がたくさんついている楽譜をみると、基礎が大切だと思い、スケール・カデンツ&アルペジオの練習も追加。ツェルニー100番練習曲、ブルクミュラー25の練習曲も、いつか弾けたらいいなあと思っていますが、レベルが高くなると、独習では限界があるのかもしれません、何かのきっかけで、どなたかに師事するかもしれないと思いながら、今は一人で楽しんでいます。

70歳過ぎても好奇心旺盛で、図書館などで雑学をしつつ、アンテナに引っ掛かった分野に関して、興味を少しでも持ったら、まず、基礎知識として概要を知り、そこで満足できず、さらに知りたい、あるいは体験したいと思えば、飛び込んでみる。自分にとって、楽しく、わくわくすることであれば、継続してみようと思っています。 70代。キャリア学で有名なD.スーパー博士のキャリアレインボー理論の「家庭人として、市民として、そして余暇人として」の割合が多くなるのは自然の成り行きだと自ら納得しようとしている、そんな今日この頃です。

       根畑 利治

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