当講座第2期は、全回リモート形式で行っていますが、リモートならではの特長も少しずつ取り入れることができるようになりました。後半となった第4回は新しいテーマでしたので、第1期の方にも受講していただけるようご案内し、当日、画面には17人の顔が並びました。
☆今回のカリキュラムは、次のとおりです。
日 時:2021年6月27日(日) 13:00~16:30
テーマ:「自己理解・他者理解を深める心理学~交流分析の活用~」
講 師:野口 喜美代 氏(交流分析士准教授・キャリアネットワーク北陸副理事長)
「交流分析(Transactional Analysis)」とは、「自分を知って自己成長し、他人を理解して人間関係を円滑にする心理学」である。交流分析の基本姿勢は、「過去と他人は変えられない、変えることができるのは、”今、ここ”の自分だけである」という紹介で、講座がスタートしました。
交流分析は、7つのジャンルで構成されていますが、今回は、その中の2つ、「自我状態」と「ストローク」を活用した講座でした。
前半は、「自我状態とエゴグラム」。次のように進められました。
1.「エゴグラム」を書く:自我状態を分析するために用いるのが、性格的特徴をグラフ化する「エゴグラム」です。桂式自己成長エゴグラム(著作権フリー)を使って、自分のエゴグラムを書いてみることから始めました。
2.エゴグラムの解釈:「自我状態」とは何か、その種類や5つの機能の特徴などについてレクチャーを受け、自分自身の自我状態を分析してみました。
3.グループセッション:1グループ4,5人で、自分のエゴグラムに対して感じたことを心おきなく話し合いました。グループで話し合う際のグランドルール(①相互尊重②守秘義務③パスの権利)を先に示されたので、安心感が増し、自己開示の背中を押してもらったように感じました。
4.エゴグラムの改善方法とグループセッション:自分のエゴグラムに対して、もっと良くしたいと思ったところの改善方法について講師からのレクチャー後、メンバー同士で聴き合いました。
後半は、「ストローク」。
1.ストローク理論:ストロークとは、「”人の存在”を認めるすべての言動やはたらきかけ」であること。ストロークの種類、ストロークの法則、ストローク不足(ストローク飢餓)になったときの人間の行動や、ストローク授受のくせなどについて学びました。
2.グループセッション:最後は、ストロークシャワーの体験でした。順番に、自分の自慢をしたあと、グループメンバーがその人に肯定的ストロークを与えます。受講者全員がストロークシャワーをいっぱい浴びて、笑顔が画面のすみずみまで広がりました。
交流分析は、気づきの学問といわれています。学ぶたびに気づきがある一方で、私は実際の行動とのギャップにいつも苦笑い。「人間だもの」と言い訳しながら生きています。学べば、気づきは深まります。
これからも共に学んでいきませんか。
第4回担当:岡野絹枝
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☆キャリネットの新しいキャッチフレーズ:
「人は、ひとりでは自分を学べない」
~これからも、共に学び、共に語らい、希望をもって行動していきましょう。~