片桐会員の活動紹介「振り返りと希望」

片桐健詞

富山市在住の片桐健詞(かたぎり たけし)と申します。
1966年(昭和41年)生まれの丙午、今年58歳を迎えることとなりました。
東京浅草生まれ、富山に住み始めたのは15年ほど前からです。大学卒業後、バブル最盛期の平成元年、都内のリゾート会社に就職。10年ほど勤めたあと、日本生命の営業職として転職、生損保の仕事につき、その後保険代理店に転職、そして保険代理店として個人開業していました。

このようなキャリアを経て、保険代理店のときの繋がりから、北海道の観光ホテルの事業再生を手伝うことになり、北海道に2年ほど住み込み支援していましたが、結果上手くはいかず、途中で離脱することとなりました。そのころ北海道でお付き合いのあった方々の先代が富山出身(開拓民として富山から移住)で、その紹介を受けて富山に参りました。ある意味人生の出直し的に、右も左も分からない、友人知人もいない新天地でのリ・スタートでした。

私自身、学生時代より「経営コンサルタント」という職業に憧れがあり、会社員時代や保険代理店時代、ホテルの事業再生時の経験により、財務経理や営業、マーケティング、ITなど、さまざまな分野に広く浅く知識を得ることができていたため、富山での仕事は、飲食店従業員として社長の右腕的な立場で事業推進をしていきました。
そんな仕事の中で、勤続10年以上の社員なのに昇給がないという実態を発見、多くの中小ベンチャー企業には人事制度が全くないことを知りました。現在行っている仕事の一つ「人事評価制度コンサルティング」は、こんな発見から始まったのです。
ある程度大きな企業であれば「人事評価(考課)制度」があると思いますが、大企業でない中小ベンチャー企業に至っては、人事部もなく、「人事」自体が社長の頭の中であり、採用も異動も給与も賞与も全て社長の頭の中で決まっていきます。つまりそこは「ブラックボックス」なのです。

出社時刻や勤務に関わる「就業規則」は明文化されているのですが、給与や賞与が決まるルールが明文化されていないのが実態で、社長と社員との目標が合っていなかったり、数字のモノサシがそろっていなく、そこにはお互いの『納得感』がないためにボタンの掛け違いが始まり、不要の退職劇が始まってしまうのです。私は中小ベンチャー企業にもっと人事評価制度を普及させたいとの思いから勉強し、2018年2月に富山で「人事評価制度コンサルタント」として開業しました。

現在は、キャリアネット理事の松﨑妙子さんとも一緒に、【一般社団法人人財開発トータルサポート富山】という法人を立ち上げ、「富山に日本一多くの『働きたい企業』を創る。」をビジョンとして活動しています。

 一般社団法人人財開発トータルサポート富山
https://jinzai-toyama.jp

今後については、人生の集大成として、「人事」よりも少し経営寄りに幅を広げ、経営コンサル的な活動に少し力を入れたいと考えており、現在「※COO代行養成講座」を受講、勉強しています。           ※COO:Chief Operating Officer(最高執行責任者)

人事のスペシャリストから、「人事に強いジェネラリスト」への進化です。
事業推進の要素として「人事」は重要ですが、人事のほかに財務や営業、商品開発、マーケティング等々、総合的に関わらないと、課題解決や事業推進はできなかったりします。
「COO(最高執行責任者)代行」という立場で企業内部に入り込み、社長目線に合わせ、社長の思い描くビジョンに向けて課題を見つけ出し、必要に応じて外部のスペシャリストと連携し、課題解決し、事業を強力に推し進める役割は、浅くても幅広い知識が必要であって、まさにジェネラリストとしての要素が重要になります。現在すでに支援させていただいているクライアントは、「COO代行」的にお付き合いしています。お金のこと、人のこと、営業のことなど、さまざまな課題に対応しています。
中小ベンチャー企業の社長の多くは職人や専門職の方で、いわゆるスペシャリストです。経営全般にわたって知識を有し、社長の右腕として事業推進していくジェネラリストは、中小ベンチャー企業からの潜在的需要は高く、これから注目される職業だと感じています。

現在57歳、70歳までのせめて13年間は、COO代行として社会の第一線で活躍、ここ富山に貢献していきたいと思っています。

片桐健詞

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