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2021.06.13 第2期「キャリアシフト・コーディネーター養成講座」第3回開催報告

     

    リモート形式でスタートした第2期講座も、今回で早や3回目となりました。今回のテーマは「傾聴」で、カリキュラムには、グループに分かれて「傾聴」のロールプレイを行う時間もあります。前日にはスタッフでリハーサルも行い、本番に臨みました。

    今回のカリキュラムは下記の通りです。
    日時:2021年6月13日(日)13:00~16:30
    テーマ:「傾聴について~良好な人間関係を築くコミュニケーションスキル」
    講師:若林善一氏(産業カウンセラー・キャリアコンサルタント)

    初めに「コミュニケーションとは」「傾聴とは」の基本的な概念と「コミュニケーションにおける傾聴のステップ」の説明。その後、2人一組になり「簡単な受容」の体験。
    傾聴の基本である「うなずきとあいづち」「繰り返し」、そして、話し手の「気持ちを返す」ことで気持ちに寄り添い、信頼関係をつくることを心掛ける。最後に、これまでの話の内容を整理して、話し手が感じていること、思っていることを確認する。
    若林講師には、話し手が「自分はどうしたらよいのか」と問題解決を求めてくるような場合に、どのように応じたらよいのか、ご自分の失敗談もふまえて「気持ちの返し方」の例なども教えていただきました。

    次に、4人一組に分かれて、話し手・聴き手・観察者を決め、順番にロールプレイを実践しました。4人目のオブザーバー(=進行役)は、受講者のうち産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を持ち経験を重ねている方々にお手伝いしていただきました。

    ずっと「傾聴」に苦手意識があった私ですが、第1期の若林講師の傾聴講座を受講し、ロールプレイをした際に、相手の話を聴きながらも、つい自分の考えやアドバイスしたいことを考えてしまっているため、しっかりと相手の感情まで受け止めることができていないということに気づかされました。
    その気づきをふまえて、今回は、まずは「自分の価値判断を保留する」ことを心掛け、「相手の気持ちを理解して」、「相手の話したいことを話してもらう」ように努めたつもりですが、どうだったでしょうか。
    こうした体験の場では意識できても、日常に戻るとまた忘れがちですが、だからこそ、このような場で、自分の聴き方について客観視していただくことは、とても重要だとあらためて感じました。

    今回は、リモート形式で初めての「傾聴」体験でしたが、案外、さほど違和感なく出来たことが新たな発見でした。1対1の場合は、むしろ他者の目を気にせず、深いコミュニケーションが可能なのかもしれません。

    1年前に、コロナ禍でやむなく始めたリモートという方法ではありますが、今回もトラブルなく進行できましたし、受講者全員がしっかり使いこなしていらっしゃることに感慨を覚えました。
    早くワクチン接種がいきわたり、心おきなく集う日が来ることが望ましいですが、こうして受講された皆さんがニューノーマルに対応し、着実に進化していることも素晴らしいと実感できた講座でした。
    みなさま、おつかれさまでした。

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    ☆キャリネットの新しいキャッチフレーズ:
    「人は、ひとりでは自分を学べない」
    ~これからも、共に学び、共に語らい、希望をもって進みましょう。~

    担当: 植村まゆみ