若林 善一
若林善一と申します。キャリアネットワーク北陸の立ち上げ時から、会員として参加させていただいております。 キャリアネットワークでの取り組み「健康生きがい講座」の大きなテーマは、ウェルビーイングであるとのこと、また富山県では2022年にウェルビーイング推進課を開設し、その普及を進めていることは、皆様ご存じかと思います。 推進課のホームページでは、「ウェルビーイングは一人ひとりの気持ちや実感を大切にする概念であり、まさに十人十色県民の皆様一人一人にそれぞれウェルビーイングがあると考えています」との記載があります。

そこで、「私にとってのウェルビーイング」とは何かについて考えてみました。 仕事、生活、人生など様々な場面で、個人個人それぞれでウェルビーイングがありますが、今日のテーマは、私の趣味の「テニス(いままで何気なく楽しんでいましたが)」についてお話しさせていただきます。
推進課のHPに、『ウェルビーイングの研究~5つの構成要素“PARMA”』の解説が掲載されており、それに沿って考えてみました。
☆5つの構成要素“PERMA”とは:【ウェルビーイング推進課HP参照】
<P> Positive Emotion (ポジティブな感情) 嬉しい、面白い、楽しい、感動、感謝、心地良さ、安らぎ、興味、希望、誇り、愉快、愛など <E> Engagement (没頭・没入) 様々な活動(仕事やスポーツ、思考、芸術、趣味など)に没頭・没入、夢中になること
<R> Relationship (人間関係) 人とのつながり、利他的な関係、人と助け合う関係、人間関係が豊かで、人との付き合いを楽しめている状態
<M> Meaning (意味・意義) 自分の活動や人生と社会の関係を意識し、どう貢献し得るかを考え行動すること、生きる意味・目的を自覚すること
<A> Achievement (達成) 何らかの目標を自らの力で達成すること、また達成に向けて努力すること
♦私にとっての<P>Positive Emotion (楽しく、面白く、心地よく、感謝、感動) 4年前から私は、趣味としてサークルに参加しテニスを楽しんでいます。長い間中断していたテニスを20年ぶりに再開しました。仲間と愉快に語り合いながらゲームをするのは楽しく、心地よい気分です。 ゲーム中は、時にはパートナーの助けに感謝し、勝利したときにはささやかなる感動を味わっています。
♦私にとっての<E> Engagement (没入・没頭) テニスは、ダブルスのゲームを主体にプレイしています。ゲームが始まったら常にボールや相手の動きに集中し、時間のたつのも忘れて没頭しています。ゲームの終わった後は、心地よい疲れの中で、青空と雲の動きを眺めながら「ボゥ~ッと」している時間は、至福のひとときです。
♦私にとっての <R> Relationship (人間関係) ダブルスのパートナーとは、互いに助け合いながらゲームに臨みます。技術が自分より上の人たちからは、自分のプレイスタイルの良いところや不足しているところについて、アドバイスしてもらえます。技術の足りない相手とプレイするときは、一方的な攻撃でなく、より返球し易い機会を多くすることで、ゲームを進めていきます。したがって、初心者~上級者、年代、性別関係なく、多くの方々とゲームを楽しむことができます。 テニスで相手とボールを打ち合うことを「ストローク」を交換するといいます。また、私が学んでいる心理学「交流分析」にも「ストローク」という言葉が出てきます。共通点は、どちらも相手との関わり、やりとり、ふれあいを表しています。 相手を気遣い良い(打ち返しやすい)ストロークを放つと、相手からも良いストロークが返ってきて(心地よいストロークが継続して)、いつまでも仲良くやり取りが続きます。攻撃的なストローク(相手が受けきれない打球)を放つと相手は受けきれず、そこでストローク交換が中断され、相手は嫌な思いをするなど、テニスと心理学はいくつかの共通点があり、とても興味深いものがあります。

♦私にとっての<M> Meaning (意味・意義) テニスのサークルでは、年代・性別を超えて、同じ目的「プレイを楽しむ」に向かっています。セカンドステージの新たな出会いと仲間づくりができました。プレイ中は健康で生きているという実感があり、その喜びを味わっています。つまり健康寿命の延長を日々自覚しながら過ごしています。
♦私にとっての<A> Achievement (達成・目標を自らの力で達成する) テニスのプレイを楽しむ中で、自然に今よりもう少し上手になりたい思いが湧いてきます。 いまの私の目標は「バックハンドスピン」を少しでもプレイのなかで使えること。選手になるわけでも公式試合に出場するわけでもありませんが、ただ今の自分の技量を少しでも上げていきたいと思っています。それができたとき(達成)は、心の中で「よっしゃー!」とガッツポーズを繰り返します(対戦相手に知られないようにひそかに…)。 特に対戦相手が自分より上級者のときは、嬉しくて後ろを向いてひとり二ヤついています。パートナーとはさりげなくグータッチ。ステップ毎に自分の目標達成に向けて努力することが日々の生活に活力を生み出してくれます。また達成できたときの充実感、満足感は私の中でとても輝いています。

以上が、「5つの領域」でみた「テニスと私:ウェルビーイング」(主観的幸福感)です。 5つの領域で人々はウェルビーイングに向かうといわれています。
ちなみに、かつての私のモットーは、「歩ける限りテニスを続けられる」でしたが、今では認識を新たにしています。最近では、車いすテニス愛好の方と一緒にゲームを楽しむことも多くおこなわれていますし、デフリンピックではデフテニス(聴覚障害者の方のテニス)の競技も世界で行われています。皆さんもテニスに挑戦してみませんか。
また、ご自分のウェルビーイングについても探ってみませんか。

若林善一
