「『生成AIチャット等活用講座』基調講演のエッセンス寄稿」(1)

皆様こんにちは、富山社会人大楽塾の柳原正年と申します。キャリアネットワーク北陸の参与に加わってから3年になります。そんな中、ご縁ありまして、8月と9月に開催された「生成AI講座」の講師として、基調講演を担当しました。ほんのひと時の講演でしたが、皆様に「AIの仕組みとその活用法」についてお伝えできましたこと嬉しく思います。8月9月とも定員を上回る参加者を迎えましたが、参加できなかった会員も多いので、講演内容のエッセンスを提供して欲しいとのご依頼をいただきました。2回に分けて、ブログとして寄稿させていただきます。

今回の講習会のタイトルは、「どうするAI」で、ミドルシニア世代のためのAIとの付き合い方について学んでいただく内容です。その目的は、「AIは人間を脅かすのではなく、人間に人生を楽しむ知恵を与えてくれる存在であること」を重点に、「新しいAIテクノロジーの活用法」について解説させていただきました。もしAIが悪(デメリット)をもたらすとすれば、それは使う人間側の問題であり、AIに責任はありません。人間の持つ「邪悪な心」に問題があるということをお伝えしたいのです。今、日本では、AIテクノロジーの進化を悪とする「ネガティブキャンペーン」がはびこっています。変化を恐れる「既得権者」がマスコミを通じて「AI潰し」を試みているのです。そんなデジタル後進国となっている日本がAIを活用するためには、意識改革が必要です。講演では、AIの本質を理解していただくため、「4つのキャラクター」物語に託して解説しました。

4つのキャラクター(登場人物)とは
①ドラえもん
②桃太郎の鬼退治
③笑顔のウェルビ天使(真の幸福感🟰ウェルビーイング)
④チャンスの神様
です。

以下、「ストーリーテリング」としてお読みください。
では、4つのキャラクターのイメージをご説明します。

1.「ドラえもん」
ご存知キャラクター「ドラえもん」は、富山県高岡市出身の漫画家「藤子F不二雄」氏の作品で、約30年前に作られました。キャラクターのドラえもんは22世紀のAI社会からタイムスリップして、人間「のび太」の家庭教師として登場したというストーリーです。ご承知ドラえもんの「四次元ポケット」にはAI社会生活のアイティム(道具)が満載されており、のび太が願い事(プロンプト/指示語)を唱えるとポケットから取り出し叶えてくれる汎用AIロボットです。(藤子F不二雄氏は、30年前にAI人間型ロボットの登場を予言していたわけですね。)四次元ポケットからは、最新のAI技術を駆使した人工知能による生成物が出てきます。これにより、人間「のび太」は、勉強や日常生活の問題を解決する手助けを受けることができ成長していきます。

2.「ウェルビ天使」
このキャラクターは、人々の真の幸福(ウェルビーイング)を感じさせるためサポーターとして、AIを活用し、個人レベルの「ライフデザイン」の作成や行動計画のお手伝いをします。ウェルビ天使である生成AIは、人々の「感情や状況を読み取り」、最も適切なアドバイスやリソース(資源)を提供して、その人の幸福度を向上させてくれます。富山県が推進する「ウェルビーイング社会の実現へ向けて」の主観レベルの具体化実行には避けて通れないツールです。富山県のウェルビーイング推進についてのホームページは、下記の通りです。ライフデザインに興味のある方は是非ご覧ください。

▼富山県/成長戦略室ウェルビーイング推進課 (富山県公式ウエブサイト)へ

3.「桃太郎と鬼退治」
このキャラクターは、AIの助けを借りて、鬼たち(人間の邪悪な心)を退治する冒険に出ます。AIは戦略的な啓発活動(きび団子)として、鬼の弱点(人間の邪悪性)を正すために使用されます。鬼退治とは、人間社会の「倫理観を正す」ことを意味しています。また、桃太郎は、金太郎飴型社会からAIを通じて異能集団を束ねる力を発揮する社会へのパラダイムシフト(価値観を変える)の重要性を説いています。皆同じ顔の金太郎飴型社会から、異能集団をまとめコラボレートする、桃太郎軍団型活躍社会へのパラダイムシフトです。

4.「チャンスの神様」
このキャラクターは、人々にチャンス(成功情報)を与えるために活動します。今回のチャンス提供は、「AI活用のススメ」です。そのチャンスに挑戦するには、「タイミングよく」手を上げなければ、一瞬で過ぎ去ってしまい、後で後悔することを意味しています。「私にやらせてください」と積極的に前髪をつかむことです。チャンスの神様には後髪がないので、「グッドタイミング」を心がける必要があります。そのためには、日頃から「ものの見方考え方」を整理しておくことが必要です。
「生成AI講座」を開いたキャリアネットワーク北陸が、まさにこの「チャンスの神様」に当たると思います。それでは講演の核心に迫りたいと思います。

一つは、「人間の価値とは何か?」
AIを秘書、サポーターとして使いこなすためには、人間の価値を見出すことです。「人間の価値とAIの関連性」は、現代社会でのテクノロジーの進化とともに、多くの議論を引き起こしています。

1. 労働の価値
2. 個人のアイデンティティ
3. 道徳的・倫理的問題
4. 学習と教育
5. 人間中心のデザイン人間の価値は、最終的にはAIの進化と相互に影響し合います。AIの導入と活用を通じて、私たちは新しい時代における「人間らしさ」とは何か、そして私たちの価値とは何かを再考する必要があります。

もう一つは、「AIを誰がどう使うか」が一番大事だということです。
「AI」いわく、本当に怖いのは人間である。AIの技術そのものよりも、それをどのように活用するか、またその背後にある「人間の意図や価値観」が重要だという考えを指しています。

その背景と理由は、
1. AIはツールである
2. 不適切な利用
3. 倫理的・道徳的課題
4. 利権や権力の問題
5. 技術的な誤解
AI技術の進化は確かに驚異的であり、多くの可能性を秘めています。しかし、それをどのように活用し、どのような価値観や意図で利用するかが、最終的な結果や社会の影響を大きく左右します。そのため、本当に警戒すべきは、AIそのものではなく、それを手にする「人間の意図や行動」と言えるでしょう。以上の問題点解決は、あくまでも人間の正しい倫理観に基づいて解決されるものです。
また、現在のままで放置しておけば、「AIを人間の主体性を持って上手に使う人」と「無知のままAIに使われる人」がでてきます。後者になるのを避けるためには、AIリテラシー教育が必要になってきます。キャリアネットのブログをご覧のミドルシニアの皆様は、「今自分が何をすべきか」を決断しなければならない時期にきているのです。共に前に進みましょう。

以上、総論的にご説明しました。
次回は、ミドルシニアの皆様を応援する「ミドルシニア世代はAIとどう付き合うか」について、チャットAIと一緒に考えてご提案します。

柳原正年 プロフィール
・富山社会人大楽塾(AIを使った社会人生きがい開発塾)代表
・健康生きがい財団 健康生きがいづくりアドバイザー
・日本レクリエーション協会公認 余暇開発士 準上級レクリエーションインストラクター レクリエーションコーディネーター 福祉レクリエーションワーカー
・ニューメディア開発協会 メローマイスター(パソコン) シニア情報生活アドバイザー スマホ・タブレットアドバイザー
・デジタル庁 デジタル推進委員
・桃太郎歴史発見研究会 会長もしています。

柳原正年

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