初めてのブログは当NPO理事長が、7/27設立記念イベント当日に行ったプレゼンテーションから「NPO法人キャリネットワーク北陸」設立に込めた想いをお届けいたします。
皆様、ようこそお越しくださいまして、ありがとうございます。私はNPO法人キャリアネットワーク北陸の代表を務めます岡野絹枝と申します。昨年3月から同じ志を抱く仲間10人で1年以上にわたり協議を重ね、令和元年5月7日にNPO法人を設立しました。
そして、設立記念イベントを開催する日を迎えることができました。中尾哲雄顧問を筆頭に、多くの経済界を代表する方々、行政、高等教育機関の皆様のご支援をいただくことができました。それと並び、会員になってくださるであろう想いを同じくする多くの方々にお集まりいただきましたことに感激しています。
当NPOの代表として、10枚のスライドを使い、「想い」を語らせていただきます。
1.「人生100年時代のキャリアレインボー」
3年前に「ライフシフト」という本がベストセラーになってから、「人生100年時代」という言葉が盛んに使われるようになりました。それは、人の目を引くだけでなく、確かに100歳まで生きる時代になろうとしているからです。キャリア学という学問があります。その大御所ドナルド・スーパー博士の「キャリアレインボー理論」は、実は80歳までのアーチ型でしたが、最近は、100歳までに伸びているレインボーをあちこちで見かけます。
「キャリア」とは、「人生のわだち」という意味です。人生キャリアは、虹のように幾つもの役割を持ったアーチ型をしています。人は、生まれてから20年以上もの長い間、ずっと人の世話になって成長します。そして、人生の最後はまた人様の世話になって生命を終えます。ならば、人の世話ができる間は、どこかで人様の役に立つ。これがキャリアレインボー理論だと、私は考えます。ちなみに、当NPOのロゴマークは、このアーチ型からデザインしました。
2.「想い」を「かたち」に
発起人として、私個人のことを少しお話しせねばなりません。私は、30歳の頃に教育界に入り、以来40年間学生の教育や社員教育に携わってきました。かたわら、女性活躍推進にも関わってきました。そのようなキャリアを通し、私は二つの大きな課題を持ち続けています。 一つは、若者たちです。先の見えない時代といわれ、ますます「不安」を募らせています。70歳を超えても働かねばならない時代になるといわれても、人生の先輩たちがそのモデルを示してくれません。だから不安のために、自分にあった職業を求め、早期離職が生じます。ネクストステージを思い描くことができないのです。もう一つの課題は、女性活躍の歩みが遅いことです。この二つの課題を考え抜いた末に、ミドル・シニア世代が、それぞれのネクストステージに夢や希望を抱き、働き続け、若い世代にロールモデル(手本となる人物)を見せることを支援する事業提案に至りました。そんな想いをかたちに、「キャリアネットワーク北陸」が誕生しました。
3.人生の「ネクストステージ」
☆定年後のシニア世代は、「今さら」を「今から」へ
☆定年前のミドル世代は、「これからどうしよう」を「これからはじめよう」へ
これらをキーワードに、「働ける間は働こう・活動しよう」、「社会の役に立とう」を提案します。
4.「かたち」を「仕組み」に
私たちは、「かたち」を「仕組み」にするために協議を重ね、4つの事業で、集う場や学ぶ場、ネットワークを提供することを考えました。
5.コラボレーションのイメージ図
4つの仕組みは考えたものの、当NPO法人だけでは、社会貢献するにはあまりに小さく、ひ弱です。そこで、経済団体、行政の就職支援組織、学び直しのための資格取得団体などの代表の立場の方々にお会いし、コラボーレーションに対する理解を得ました。これがイメージ図です。
6.4つの事業内容
事業内容は、次の4つです。
(1)「北陸イグナイト」: *イグナイト(ignite):点火する
・「今さら」を「今から」へ。魂に灯(ひ)をともす仕掛けを提供します。
(2)「キャリネット広場」:
・自分の経験やスキルの棚卸しの場、ネットワークを拡げる場を提供します。
(3)「キャリネット学苑」:
・自分のネクストステージに必要なことを学ぶ場を提供します。
(4)「キャリネット研究所」:
・市場調査や研究開発、講師養成などを行い、3つの事業を支えます。
7.NPO活動の存続・発展のために
10枚目のスライドになりました。代表者として、どうしてもお願いしなければならないことがあります。それは運営資金のことです。私たち役員10名は基本的に無報酬ですが、組織を運営していくには経費がかかります。それを支えるのが、「年会費」や「参加費」、「寄付金」「助成金」などです。
「長者の万灯」も、私たちのような「貧者の一灯」も、全てかけがえのない「灯」です。それらが集まり活動エネルギーとなります。「キャリアネットワーク北陸」がその役割を担えますよう、ご支援のほど切にお願い申し上げ、私のプレゼンテーションを終わります。