プチセミナー

2023.07.22 プチセミナー♪7月の実施報告

    テーマ : 「茶の湯の魅力に触れてみよう~五感で楽しむ盛夏のお茶~」
    日 時 : 2023年7月22日(土) 13:30~15:00
    場 所 : サンフォルテ 和室(富山市)
    講 師 : 表千家流教授 野口喜美代(のぐち きみよ)氏 (野口宗美)

    今回は、当キャリアネットの野口副理事長に講師を務めてもらい、暑い夏のひととき、「茶の湯」の世界へいざなっていただきました。野口講師は、茶道歴50年。茶道教室だけでなく、小中学校での生徒の茶道体験授業や、オンラインを使っての茶道勉強会を開くなど、茶道を学び、触れる機会を提供する活動をされています。

     

    このように、茶の湯に造詣の深い野口講師との時間は、本当にあっという間でした。

    まずは、セミナー開始の1時間半前から、準備が始まりました。正確には、何日も前から、この日のために、抹茶、お菓子、お花を選び、掛け軸をはじめ涼を感じる道具の取り合わせを考えるなど、おもてなしの準備が始まっていました。
    野口講師の素敵な和服姿も、おもてなしの一つですね。

     

     

    おもてなしの準備が整ったころ、皆さんが集まって来られましたが、とても素敵に感じたことは、参加者の中にも、涼やかな和服姿の方がいらしたことと、ご夫妻での参加が二組もあったことです。また、暑い中、「お茶の席だから、正装で来ました」と、スーツにネクタイをきちっと結んで参加くださった男性の心意気にも、茶道の持つ礼節力を感じました。

     

    まずは、野口講師による「茶の湯の歴史」や流派の違いなどの講義をお聞きし、その後、お茶席での基本動作を習いました。いざ、お茶室へ入るときには、慣れない参加者は一苦労、「あ、左足からですよ・・・」と講師に手取り足取りの状態で、ようやく席につきました。それから、懐紙や黒文字(楊枝)の使い方を教えてもらい、ようやくたどり着いたお菓子やお茶は格別なものとなり、慣れない作法に従いながらも、ご参加の皆さんぞれぞれに五感で感じながら、召し上がっておられたように見えました。

     

    お茶をいただいた後は、野口講師から「茶道の魅力」をお話しいただきました。お茶やお菓子を美味しく味わうことはもちろんですが、もてなし、もてなされることで、味覚だけでなく、茶道具の組み合わせや趣向、季節感、立ち居振る舞いの美しさ、亭主と正客で交わされる会話、客同士の心づかいなどがもたらす味わいも含んでいることを教わりました。そして、同じ場にいた皆さんの心が通い合うことを実感しました。

    短い時間ではありましたが、「日常生活にこのようなお茶の時間を取り入れることで、豊かな時間を過ごすことができる」「日本文化のすばらしさ」を体験できた時間でした。

    本来は、格式高い茶道の世界を、わかりやすく、興味深く教えていただきました野口講師に心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

    【参加者感想】
    ・忙しい毎日の中で、五感で楽しむお茶の世界は何とすばらしいものかを感じました。私も日常に少しでも取り入れたいと思います。
    ・和の世界は、日本人ならではの感性だと思われるので、また、このような機会を持ちたいと思います。
    ・野口先生の語りで、日本の歴史、茶の湯の深さを身に染みて感じ取ることができました。第二弾・第三弾を楽しみにして います。着物の歴史など、ぜひ、またお話を聞いてみたいです。
    ・日本独自の文化に触れ、勉強になりました。妻も喜んでいました。
    ・日本人の心の原風景だと感じました。
    ・なかなか自分から、このような機会に参加するのは勇気がいるが、参加してよかった。
    ・昔、お茶をやっていましたが、年を重ねて、またお茶に触れ、心に沁みました。楽しかったです。

    記録: 松崎妙子