「富山の魅力を発信し続け、移住のきっかけや企業誘致の一助に!」
企画イベント、一緒に活動しませんか?!
「NPO法人みんなの声」の駒方廣行(こまがた ひろゆき)と申します。ご縁があり、キャリアネットの会員になりました。
私は、1963年3月に生まれ、昨年還暦を迎え、今年61歳となりました。2年前に設立した弊法人は、富山県の宣伝を通じて、県外からの集客や地域の活性化を図り、首都圏の企業との連携を促し、それによって企業誘致や移住の促進に取り組んでおります。
富山県の広報⇒ 集客(地域の活性化)+首都圏の企業との連携⇒ 企業誘致⇒ 移住の促進
県内の高校を卒業後、40年ぶりに地元高岡市に戻ってまいりました。帰ってきてびっくり。生まれ育った街が閑散としており、駅前のメイン通りでも人が一人も歩いていない日もあるくらい。あまりにも寂しく感じた一方で、私の同学の友人の中には、親の世話をするため富山の実家に戻りたくても、職が無いために富山に戻れない人もいます。この矛盾を解決できないかと思い、「NPO法人みんなの声」を立ち上げました。
ひと言に富山の広報といっても、何を宣伝したら良いか?個人的な主観となってしまいますが、「富山は食の宝庫」だと思い「食」にフォーカスを当て活動をしております。
大学を卒業後、私は中堅商社に就職し、中国からの輸入部隊に配属されました。当時の中国は現在のような発展した姿ではなく、納期管理がずさんで、2~6か月の納期遅れが当たり前、輸入された商品は不良品ばかりで、客先企業からのクレーム対応に追われる日々でした。
7年後、米国向け輸出部に転属し、アメリカ人相手に営業活動に勤しんでいましたが、ニューヨーク駐在の内示を受けたのをきっかけに起業しました。起業のきっかけは、駐在の内示の噂を聞いた中国人の友人が上海からかけてきた電話でした。国際電話料金の高い時代(数千円では済まない料金)にわざわざ電話をかけてきて、「システムが出来上がったニューヨークの商売より、混沌としたカオスの中国で私と一緒にビジネスをやってみませんか?」と誘われたことでした。同時期に取引先の日本人社長からも、独立するならスポンサーになるという話をいただいており、私の中でニューヨーク<中国となりました。
起業後は、三井物産、伊藤忠商事、三菱商事などの大手商社の業務代行や、中国の工場に品質管理の指導をする事業を展開し、毎月中国と日本を行き来する日々でした。最終的にはBurberryブランドの中国生産に携わり、Burberryブランドの生産数量が日本でトップの会社にまで成長しました。
その後、紆余曲折があり、現在では中国の工場との繋がりはなくなりましたが、私を起業に誘ってくれた上海の友人とは35年もの付き合いが続いています。今年3月も夫婦で富山に遊びに来てくれ、次回は親戚一同を引き連れてくると約束して帰国していきました。
人との繋がりは本当に素晴らしいものです。起業してから今まで、日本企業や中国企業の方々に助けられ、私はここまで生きてこれました。そのすべてに感謝し、日々を大切に過ごしています。
現在は、この経歴を生かし、首都圏の企業に富山の名産品を紹介し広める活動をしています。
具体的な活動としては、2022年には東京のアパレル企画会社の社長の紹介で、大手アパレル会社であるオンワード樫山のファミリーセールに出展しました。出展には厳しい審査があり、最終審査には、常務や部課長の方々が富山まで来て検査を行いましたが、富山県をよく知ってもらう良い機会に恵まれたと思います。
東京や大阪の会場では、新湊の「蟹」をはじめ、南砺市の「ますの寿司」の宣伝販売を行い、合わせて射水市のパンフレットを配布し、観光案内も行いました。東京会場では、5日間で4万4千人、大阪会場では、3日間で1万9千人の来場者があり、お客様からの富山に関する質問や問い合わせを多数いただきました。
2023年は、セール会場での販売に加えて、11月に、「新湊きっときと市場」の駐車場にて、『カニシャン』というイベントを開催しました。これまでカニは高級品であり、和食のイメージが強かったのですが、若者向けの気軽な食としてのイメージに塗り替えることを企画しました。
「カニをオシャン(お洒落)に食べよう」と提案し、料理も和食ではなく、フランス料理人の村田晴児シェフに協力を依頼して、一口サイズでワインに合うオリジナルのカニ料理を提供しました。村田シェフは元公邸料理人であり、各国の領事館で賓客をもてなす料理を手がけていた方です。これにより話題を呼び、Yahoo!をはじめ多くのメディアに取り上げられ、県外への情報発信ができました。残念ながら来場者数は目標に到達しませんでしたが、広告換算として1,300万円の効果がありました。
URL:https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/1546297.html(ネット記事)
このイベントでは、東京のスタッフの協力が大きく、小説家の栗山圭介氏をはじめ、大日本印刷の元部長や現役スタッフがボランティアで動いてくれたことは大変助かりました。彼らの貢献は計り知れないものであり、イベントの成功に大きく寄与しました。人の繋がりは本当に素晴らしいものだと思いました。多くの方々の協力と支援があってこその成功です。改めて、その繋がりに感謝しております。
2024年の計画は、富山の案内として、『カニシャン』パートⅡを通じて、富山県への集客を目指すと同時に、2023年から開始した富山県の名産品のギフト券の販売などを通じて、さらに富山の広報の一助になるような活動を展開していきたいと考えています。
また、今年の正月に発生した地震で大変な被害を受けた氷見市のお手伝いも計画しています。2月には氷見市長にもお会いし、弊NPO法人と連携してくれている人気YouTuber(200万人のフォロワーがいる)を巻き込んで、復興応援の企画を練っています。
ただ、活動を通して、課題も見えてきました。例えば、カニシャンのイベントのときもそうでしたが、富山でこのような活動に賛同して一緒に動いてくれる人が不足していることです。そこで、このような活動に興味を持ち、ボランティア精神旺盛なスタッフを募集しています。一緒に楽しくイベントを作っていきませんか?興味がある方はぜひご連絡ください。
E-mail: minnanokoe5151@gmail.com
長々と書き綴ってしまいましたが、最後に私が敬愛している80歳の現役経営者から教わった大切にしている言葉を皆さまと共有したいと思います。
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
逞しき意思、優れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こういう様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いがくる。
(サミュエル・ウルマン)
いつまでも青春・・・
お読みいただきありがとうございました。