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補助金事業「健康生きがいインストラクター養成講座」 第1回講座を受講して

    補助金事業「健康生きがいインストラクター養成講座」第1回講座を受講して

    日 時:2024年9月14日(土) 13:30~16:30

    会 場:富山県民会館702号室

    プログラム:
    1.「健康生きがいインストラクターが果たすべきウェルビーイング活動」
    富山社会人大楽塾 代表 柳原正年氏
    2.「南砺市のフレイル予防取組の経緯と実践活動」
    南砺市地域づくり協議会連合会 会長 松本久介氏
    3.「フレイル予防の基礎知識と実践
    南砺市民病院地域リハビリテーション科 科長代理 吉岡慎司氏(理学療法士)
    南砺市地域包括支援センター 主査 平尾奈緒子氏(保健師)

    「富山県関係人口1,000万人協働促進事業2024」で高齢者の孤独・孤立防止のためにミドルシニアができる取組として、「健康生きがいインストラクター養成講座2024」第1回が開催されました。
    受講者は18人、ほとんどがミドルシニアのなか、大学生が4人参加してくれました。若者が興味を持ってくれたことが嬉しく頼もしく、このような形で若者とつながりが持てることに喜びを感じました。
    3回シリーズ1回目のプログラムが始まりました。

    はじめは、富山県社会人大楽塾代表柳原講師の「健康生きがいインストラクターが果たすべきウェルビーイング活動」と題してのお話でした。「健康生きがいインストラクター」について基本的考えをベースに、活動イメージをお話しいただき、次回講座の予告がありました。中山副代表と一緒に、笑顔エクササイズの紹介として、大きな声で笑いだされたとき、笑おうとしてもワハハと言えない自分がいたのですが、笑い声につられ、思わず笑っている自分に気づきました。笑いは伝染するんですね。次回は、エクササイズを体験し、その楽しさをインストラクターとして伝えられるようになりたいと期待が膨らみます。


    つぎは、南砺市地域づくり協議会連合会会長松本久介講師「南砺市のフレイル予防取組の経緯と実践活動」と題して、短い時間でとても分かりやすく説明され、後半の実践活動につないでいただきました。

    後半は、南砺市フレイルトレーナーによるフレイル予防講座です。南砺市民病院地域リハビリテーション科の科長代理吉岡慎司講師と南砺市地域包括支援センター主査平尾奈緒子講師による「フレイル予防の基礎知識と実践」。高齢化が進む社会で、「平均寿命」と「健康寿命」(元気に自立して日常生活を送ることができる期間)の差を埋めることがいかに大切か、そのためにすべきことを話されました。

    「身体が衰える」とは、「減る、乾く、固くなる」という特徴があるといわれ、自分に置き換えて、お肌の潤いは減る、皮膚は乾く、固くなる・・「なるほど」とつぶやいていました。

    健康寿命のための三つの柱、栄養(食・口腔機能)、運動(身体活動・運動など)社会参加(趣味・ボランティア・就労など)でフレイル化が起こらないようにしなければなりません。フレイル化が起こるとますます筋力が低下し、認知機能が低下し、精神活動が低下し・・・負のスパイラルに入って、要介護状態になってしまいます。ところが、フレイル化が起こっていたとしても、適切な介入・支援をすることで、生活機能の維持向上が可能と聞いて、自分の現状をきちんと知り、三つの柱の足りないところを意識して鍛えることが大事だと知りました。ミドルシニアには今からでも十分フレイル化防止の可能性があることをお伝えし、働きかけをすることがインストラクターのミッションだと思いました。
    そのあと、南砺市が作成されているチェックシートを用いてフレイルチェックをしました。できない自分、ダメな自分を知るのではなく、今の状態に気づき、次にどうするかを意識するためのチェックです。受講者の方が手をあげて、滑舌テスト、片足立ち上がり、握力テストなどに挑戦されました。現状がいい悪いではなく、これからどうするか、行動するきっかけにしてもらいたいとのことでした。歳をとると、細い脚ではなく大根足が、痩せではなく多少肉付きのいい方が長生きするとのお話もあり、ちょっとうれしい私がいました。

    元気なシニアは、若者に支えてもらうのではなく、自らが他のシニアを支える側になることで、社会参加にもなり、ますますフレイル化から遠ざかると確信しました。インストラクターとして支える側になることが、自分にとっても、社会にとっても意義のあることだと実感した第1回講座でした。次回も楽しみです。
    野口喜美代