テーマ:「プロから習う身体で声を出す法」
日 時: 令和5年2月26日(日)13:30~15:00
場 所: 富山県市民芸術創造センター
講 師: 門田 宇(かどた たかし)氏
今回は、富山県ご出身で、プロの声楽家としてご活躍されている門田 宇(かどた たかし)氏を講師にお迎えして、「プロから習う身体で声を出す法」を実施しました。
●門田 宇氏プロフィール
富山県立呉羽高等学校音楽コースを経て、国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。国立音楽大学卒業演奏会出演。大学を代表し、第77回読売新人演奏会出演。
2011年初ソロリサイタルを富山県で開催。2012年第2回のソロリサイタルを東京で開催。主催コンサート、オペラ出演などの活動を行いながら、個別・グループ ボイストレーニン グ講師としても活躍され、県内外の合唱・コーラス団体の指導も行っている。ジャンルを問 わずあらゆる世代に共感できるような音楽を目指し日々活動している。
「今日のレッスンのビフォー・アフターを実感してほしいから、まずは歌ってみましょう。」という門田講師の掛け声で、課題曲「翼をください」をみんなで合唱。「うーん。女性なら、オクターブ高く歌ってほしかったな~」と厳しいご指摘を受けながら、スタートしました。
1. まずは、壁に背中をつけて立つことで、腹式呼吸をしっかり体感し、意識しながら、呼吸法の練習
2. 次に、のどを開き、声を頭で響かせるように発声する「頭声(とうせい)」の出し方の練習。男性なら中尾彬氏、女性ならデビィ夫人のような柔らかく響く声のこと。
3. そして、一番大切なことは、歌うことの本質を大切にすること。なぜ歌うのか、それは「気持ち」や「言葉」を聴く人に伝えるため。歌詞の「言葉」がちゃんと伝わるように、「言葉」の最初の部分を強調して歌う練習。
門田講師が、都度、良い歌い方の例、悪い歌い方の例を、ご自分の声の表情を自由自在に操りながら教えてくださいました。とてもわかりやすく、さすがプロ!と感動しながら学びました。
仕上げに、学んだことを意識しながら、もう一度「翼をください」を合唱しました。最初よりは、各段に声も出て、やや苦しいながらも、オクターブ上で歌うことができました。少しの訓練で、自分の発声が全く違うことを実感。楽しく嬉しい実感でした。
最後には、私たちの図々しいリクエストに快く応えていただき、門田講師のソロを堪能。歌ってくださったのは、2008年のNHK連続ドラマ小説の主題歌:竹内まりあの「命の歌」。
「歌詞(言葉)を大切に。伝えたい人に届くように。」という門田講師のお気持ちがしみじみと伝わりました。
終了後、受講者のみなさんからは「久しぶりに声を出したわ~」という声。
「人は口から老いる」とも言われているようです。歌うことで、「スッキリする」「リラックスする」「楽しい気分になる」ということが研究でも立証されているそうです。
久しぶりにカラオケで、学んだことを実践しようと心に決めた私でした。
記録:植村まゆみ