キャリアネットワーク北陸は、半年前に立ち上げた「キャリアシフト・プロジェクト」の一環として、2020年12月から2021年3月の間、6回にわたり、「キャリアシフト・コーディネーター養成講座〔基本コース〕」を実施しました。
教育事業として位置付けた当講座は、会員の相談や要望に応じてサポートできる人材養成を目的としていますが、まずは、自分自身への理解を深め、知識やスキルなどの振り返りをする「基本コース」を開講することになりました。理由は、会員の皆様は、さまざまな分野でキヤリアを積み重ねた方々ですが、歩いてきた道がそれぞれに違い、価値観やコーディネーターに対する想いも異なります。「基本コース」の講座を通して、教える講師が教わることあり、教わる受講者は講師や仲間に教えることも出てきます。
このように、当講座は、講師からレクチャーを受けるだけでなく、face to faceで交流し、学び合うのが基本スタンスですが、新型コロナウィスル感染再拡大の様相となり、今期は、やむなくリモート講座に切り替えました。対面講座に近づけること難しい面があり、1時間半におよぶリハーサルをしても心配がぬぐえませんでした。当日、新規受講者11人・1期での欠席者2人・講師と担当役員7人の20人がzoom画面に揃いました。
カリキュラムは1期と同じですが、1期受講者からいただいた意見を反映させ、順序や内容も見直しました。
☆1回目は、次のカリキュラムで講座を行いました。
1コマ目:
「仕事の壁と職業情報~自分探しの第二の人生~」
副題「職業論(稼ぐ・自己実現)から人生論(どう生きるか)」
講師:松本 久介 氏(株式会社キャリアマッチングシステム富山代表取締役)
2コマ目:
「公的年金の基礎知識と60歳からの職業設計」
講師:川筋 真 氏(行政書士ラポール法務事務所代表)
「仕事の壁と職業情報~自分探しの第二の人生」では、「職業論(稼ぐ・自己実現)から人生論(どう生きるか)」という副題で、職業観の欧米比較、日本型雇用形態、グローバリゼーション、人口減少社会、急速な時代変化などの理論編に続き、60歳からの生き方については、まずは60歳でリセットする。その後は、5年きざみで自分の人生設計をしていく、定年後のポイントカードを多く持つなどの提言があり、自分の棚卸しをすることの大切さを痛感した時間でもありました。
「公的年金の基礎知識と60歳からの職業設計」では、公的年金の基礎知識をはじめ、働きながら年金をもらう場合の基準や遺族年金など、複雑な年金の仕組みについて、分かりやすく知識を得ることができたという声が寄せられました。また、定年後の不安を軽減するために、「60歳からのキャリアビジョンを描く」ことの大切さを学び、「ネクストキャリアで大切にしたいこと」ワークを楽しみ、zoomを活用したグループセッションでは、自分の棚卸しをするだけでなく、他人の生き方にうなずいたりし、笑顔が広がるひとときでした。
講師の方にとっても、受講者の反応を見ることが難しいリモート講座。講師×受講者×スタッフ三方からの協力で、リモート講座第1回は、支障なく成立したように感じています。
受講者の方には、毎回振り返りアンケートを提出いただき、受講者同士の情報共有や、講座内容の改善に資していきたいと考えています。なお、アンケート集約については、講座受講者だけが閲覧できる[e-ネットひろば]に掲載しますこと、ご了承ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆キャリネットの新しいキャッチフレーズ:
「人は、ひとりでは自分を学べない」
~これからも、共に学び、共に語らい、希望をもって進みましょう。~
担当:岡野絹枝