昨年12月6日にスタートした6回シリーズ講座は、早や後半を迎えました。年末年始のコロナ感染拡大のため、1月初旬の日程を繰り下げて、1月24日に初のリモート講座を行いました。そして、今回も引き続きリモート講座を行うことになりました。すべて自前での運営。役員の中に心強いITチームメンバーがいるからこそ開催できたのです。
ITチームは、事前に、受講者の方たちとのzoom練習会を行い、それぞれのネット環境なども確認しました。そのような影の努力で、グループワークを多く含むテーマにもかかわらず、大変スムーズな運営となりました。
☆今回のカリキュラムは、「アンガーマネジメント」でした。
日 時:2021年2月7日(日) 13:00~16:30
テーマ:「アンガーマネジメント~怒りの感情と上手に付き合う~」
講 師:経田 博子 氏(事務所経田代表・キャリアネットワーク北陸理事)
「アンガーマネジメント」を直訳すると「怒りの管理」。怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニングです。1970年代にアメリカで生まれたとされていますが、日本で注目を集めた理由は、働き方改革にともなって、パワハラやセクハラの防止に、社会全体が力を入れ出したことにあるといわれています。だれもが抱く怒りの感情。この感情とどのように付き合い、お互いに良い人間関係を保っていくか、大変関心のあるテーマに、出席者一同パソコン画面に身を乗り出して受講しました。
【概要】は、次のとおりです。
・パワハラとアンガー
・アンガーマネジメントとは
・怒りを理解する
・衝動をコントロール
・自分のコアビリーフに気づく
・叱り方を変えてみる
・肯定的感情を増やす
まずは、ちょっとイラッとしたこと・ムカッとしたことを具体的にあげてみて、ペアでシェア。「怒ること」には、デメリットだけでなく、メリットもあるということに気づきました。「怒り」はもともと防衛反応ではあるが、強すぎる、持続性がある、頻度が高い、攻撃性が大きいなどの傾向が強くなると、「怒り」が問題となってしまうことを学びました。
また、「あるべき」という思いと「現実」とのギャップにも気づきました。
リモートでのグループワークでしたが、経田講師が受講者のチャットをうまく引き出してくださり、大きなジェスチャーで拍手したり、いいねマークを出したりして、リモートならではの機能を楽しんだひとときでもありました。
後半では、怒るときのNGを学び、叱り方を変えてみること、肯定的感情を増やす方法も学びました。怒りのコントロール法としての「6秒ルール」は聞いたことのある人もいましたが、今回は、理論から始まり、グループワークで自分の特徴に気づきながら、深く学ぶことができました。経田講師に感謝です。
「振り返りアンケート」の集計は受講者間だけで共有していますが、いくつか紹介したいと思います。
・怒りは人間の持っている自然の感情であることに気づいた。
・「こうあるべき」と「現実」とのギャップが怒りの根底になっていることに気づいた。
・グループワークをして、価値観が実にさまざまであること、みんな違うことを認識できた。
・怒りの感情が長く続いてしまう場合の感情との折り合い、その対処方法をもっと学びたい。
リモートによる講座については、zoomでのグループワークは案外できるものだと実感したという意見だけでなく、zoomは対面より疲れるという意見もありましたが、これからは、対面だけでなく、zoom活用の必要性も大いに感じたリモート講座体験でした。
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☆キャリネットの新しいキャッチフレーズ:
「人は、ひとりでは自分を学べない」
~これからも、共に学び、共に語らい、希望をもって行動していきましょう。~
第4回担当:岡野絹枝