2年前から、富山県・石川県の商工会議所によるご支援で、「定年後準備セミナー」の運営を担当してきましたが、昨年からは企業単体でのセミナーをお手伝いする機会もいただいています。定年前にセカンドライフの準備をすることができれば、もっといろんなことを考えることができたという私ども役員の反省のもとに企画したセミナーです。
1月下旬、阪神グループ様へご提案に伺いました。人事部長と人事課長が当方の説明を聞かれたあとの言葉を今でも忘れません。
「分かりました。まずは希望者を募ってみましょう」と。
その後、「希望者が30人以上いたから、セミナーを実施します」という連絡がありました。私が結構時間をかけて説明した内容を社員の方へ簡潔に伝達するスキルはもちろんですが、そこには「社員の人たちにとって善いことだ」という「人」を大切にする心がないとうまく伝わらないものだと、大いに拍手を送りました。
5月2日のセミナー当日、会場には28名、オンライン4名の32名の方が集いました。念のためマスク着用でのセミナーとなりましたが、女性が半数を上回り、明るいムードに包まれ、私ども講師担当者も楽しく進めることができました。
プログラムは、次の3部構成。3時間をびっしり使い、演習を通し、お隣同士での話も弾みました。
第1部:阪神グループ 再雇用制度(人事労務課長)
第2部:公的年金・雇用継続給付金の知識とこれからの職業生活設計(キャリアネット役員)
第3部:人生キャリアとセカンドライフの拓き方(演習含む)(キャリアネット役員)
セミナー終了後にも、参加者の方から声をかけてくださり、談笑のひとときをいただきました。
参加者アンケートの回答もまとめられました。皆さんたくさん書いてくださいました。その中の一端をご紹介します。
・再雇用制度について気になっていたので、詳細を聞けて良かったです。
・不安が少し安心に変わりました。
・定年が近づいている実感が湧きました。
・普段考えないことを、楽しみながら考えることができました。
・自分の価値観を知ることができました。
・自分の人生プランを立てる参考になりました。
・厳しい社会状況が待っていることが分かりました。
・演習で考えたことを人生に活かす手段や方法を知りたいと思います。
・当社のOB・OGの話を聞く機会もあればいいと思います。
記録:岡野絹枝