3年前の7月にスタートした「NPO法人キャリアネットワーク北陸」は、皆様に支えられ、設立3周年記念イベントを開くことができました。
「人生100年時代をどう生きるか」をテーマに、特別顧問の中尾哲雄先生が、基調講演だけでなく、KJ法の説明を入れながら、ワークショップまでの3時間すべてを導いてくださる、まさしく「特別の講座」となりました。
それを目当てに、一般の方々も多くご参加くださり、会員・非会員の和気あいあい交流もあり、大盛況となりました。
☆プログラム☆
テーマ:「人生100年時代をどう生きるか」
日 時:令和4年7月30日(土) 13:30~16:30
会 場:富山県民共生センター サンフォルテ3階
進 行:1部 基調講演
2部 KJ法とは
3部 KJ法を活用したワークショップ
① グループディスカッション
② まとめ
③ 発表
コロナ感染者数の大幅増加のため参加できなく残念という声も届きましたが、当日は、定員を上回る45人の参加がありました。参加できなかった方のために少し詳しく報告します。
第1部の中尾先生による基調講演は、35分という限られた時間の中で、心に響く学びと気づきが珠玉のように輝き、参加の皆さんは濃密な時間を共有されました。寄せられたアンケートの感想・意見の三分の二は、基調講演のことでした。
・中尾先生の「砂時計」は、目からうろこでした。
・時間は過ぎ去っていくのではなく身体に蓄積されていく。砂時計の砂のように。
・失敗と敗北は、我々の可能性を引き出してくれる素晴らしい機会という視点に救われる思いがしました。
・毎日10回感動する。実践しようと思います。
第2部は、中尾先生によるKJ法の説明を組み入れました。「KJ法の手順」スライドをわざわざ作成いただいてのご指南に感謝に堪えません。KJ法とは、文化人類学者川喜田二郎博士の創案手法で、KJは博士のイニシャルにちなんでいます。KJ法はさまざまなアイデア創発の場で用いられていますが、正しく学んだことがない人が指導していることも多いといわれているものです。川喜田博士の直弟子中尾先生からKJ法の手順を学ぶこと自体が、またとない貴重な時間でした。
・何気なくしていたポストイットを使っての整理が、こんなすごいKJ法だと初めて知りました。
・KJ法をもっと活用したいと思いました。
・今回学んだ手順を会社に持ち帰って、社員と一緒にやってみます。
第3部は、5グループに分かれてのワークショップ。グループディスカッション・まとめ・発表で1時間40分という時間設定でした。
発表時には、グループの愛称とその由来まで説明があり、発表者の方たちの巧みなプレゼンにも感心することしきり。
① くまさんチーム
② M&H(Money & Health)チーム
③ 年輪チーム
④ 砂時計チーム
⑤ 世界一周チーム
・ワークショップ、実に愉しかったです。
・ファシリテートのやり方にも様々なものがあることが参考になりました。
・参加者の方の意識の高さに感銘しました。
・グループ発表で、男女の意識の差が興味深かったです。
・発表者を引き受けたことで、中尾先生から講評をいただくことができ、大変貴重な機会となりました。
・人とのつながりが、人生を切り開いていくチャンスを授けてくれていることを感じました。
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☆キャリアネットは、3年を機に、キャッチフレーズを「人」と「学び」のネットワークとして、リーフレットを改訂しました。「学び」と「人」だった順序を入れ替えただけで、不思議と考え方も取り組みも変わってくるようです。
これからの変わりようにもご期待いただき、一層のご支援をいただきますよう、何とぞよろしくお願いいたします。
2022年8月8日
記:岡野絹枝