CO・OP共済 地域ささえあい助成事業
「健康生きがい講座 パートⅡ」 実施報告
主 催:とやま⽣活協同組合・NPO法⼈キャリアネットワーク北陸
日 時:2025年11月29日(土) 13:30~15:30
会 場:サンフォルテ307号室
テーマ:「身体と心のメンテナンス」
11月29日土曜日、サンフォルテで行われた「健康生きがい講座パートⅡ」は、身体と心の健康をパワーアップする内容として、次のような二部構成で行われました。
第一部は「自分の足で歩き続けるために、今からできること」。そして第二部は「聴き上手で、居場所づくりへ」です。
第一部では、健康運動指導士の和田千恵子氏の指導の下、立ち方の確認。その後、指導を受けながら素足になって足指ほぐしから行いました。自身の足の指を1本1本前後に動かしほぐし引っ張って、足の指と手の指との握手。そして、前後左右にぐるぐる回して・・・。まるで指たちと会話をしているような時間でした。
足をほぐしてから立ってみると、足指が大地をとらえている確認ができました。このような確認をしながら、正しく立つこと、正しい姿勢を保つことを見直していきました。その後は歩き出す足に体重を乗せて進んでいくことを、和田先生の動作を見ながら各自チェックしました。一つひとつの動作に意味があることを意識しながら立つ・歩くを続けていくことで、自分の足で歩き続けることができるという和田先生の言葉に納得した時間でした。
第二部では、産業カウンセラーの若林善一氏の講義で、「寄り添う聴き方」「聴くときの基本」「同じ言葉で伝え返す」を教わり、その後小グループに分かれての実践を行いました。
自分の話に寄り添って聴いてもらう体験をした後、感情に触れる聴き方を実践しました。3分程度の話であっても、自分の話にしっかり耳を傾けて自分に寄り添って話を聴いてもらえる体験は、心がほぐれ、「終わりです」という声がかかっても、話し続ける方が多く、なかなか会場が静かにならない場面もありました。体験の分かち合いでは、「初めてここであった方なのに、ずっと昔からの知り合いのように感じた」「なんだか安心してこんな話までしてしまった」など、嬉しい体験になったと話す方が多くいました。
聴いているつもりだったけれど、実は相手に寄り添って聴いていたわけではなかったと気づく方も多く、聴くことの意味や役割を再確認できた時間でした。
身体と心の健康をパワーアップする今回の内容は、参加者にとって興味深くまた楽しい時間となったようで、「エレベーターを待つ時間にも腰回しね」「関係づくりは人の話を聴くことからはじまるのね」などなど、会場を出ていくときの皆さんの会話にも今回の講座の中の言葉が飛び交っていました。
*講座の感想からの抜粋です。
・最後まで自分の足で歩きたいという思いがもっと強くなりました。
・足先のほぐしが気持ち良かった。歩くとき歩幅を小さく、乗る感覚を大切に。
・共感して聴くことの大切さ。できるだけ実践したいと思います。
・初めてのことで、少しとまどいました。
・聴くことの大切さを改めて感じました。
何気なく日々行っている「立つ」こと・「歩く」こと・そして「聴く」ことですが、意識して実践していくことで、これからの「自分づくり」や「関係づくり」に役立つ講座だと思いました。そして、「健康生きがい講座」に参加することそのものが、健康でありご自身の生きがいとなっている方も多いのではないかと感じた今回の講座でした。
受講者の方々がそうであるのと同じように、私も次回の講座も楽しみにしております。
記録:経田博子




