広野会員ブログ 私のボランティア活動紹介 「音サポとやま」 

広野 修一郎

会員の広野修一郎と申します。私は「音サポとやま」を主宰しています。73歳ですが、現在も富山市内のショッピングセンターで働かせていただいております。

実は、自分が還暦の年に、大きな転機があり、その後、何かの形で社会貢献活動をしたいと考えて選んだのが、「音声認識システム」の普及でした。「音声認識システム」とは、話す言葉をAIで文字化して、字幕として表示したり、文章を作ることが可能で、聞こえに不安のある方とのコミュニケーションに有効だと考えました。

その背景には、私自身の人生が、音楽と深く繋がっていると感じ、普通に音が聞こえることに感謝するようになったこと。若い頃に知り合って以来、大変にお世話になった先輩が、病により聴覚を失われて、その方との意思疎通に使ったことなどがありました。(私自身は、主に「UDトーク」というアプリを使っています。)その後、「音をサポートする富山のグループを!」という思いを込めて、「音サポとやま(オン サポ トヤマ)」と名付けたボランティア団体の設立を目指し、ロゴを作って商標登録してから数年が過ぎました。

実は未だに、会の立ち上げには至っておりませんが、勤務先の協力も得て、店内外でのイベントに字幕表示を入れるなどの活動を続けています。そのお陰で知り合った、そういったサービスを必要とされている方々とも繋がりができて、活動そのものは、少しずつ進んでいる実感があります。特にコロナ禍以降、オンラインなど人間の交流手段も変わり、AIをはじめテクノロジーの進歩、インバウンド人口の増加など、多くの社会変化により、今後も多方面での展開が期待できると思います。これからは、思いを共有できるミドルの方々と共に、活動の幅を広げ、後を託したいと考えております。

今後の予定としては、9月に、アピアショッピングセンター(勤務先)にて、「聴こえに 優しい 落語&漫才の会」を開催予定です。これは「人工内耳の会」会員の方の発案で、聴覚に不安のある方を対象として、字幕表示と、磁気ループによる補聴のサービスを備えたエンタテインメント・イベントです。
また、11月に東京で開催される「東京2025デフリンピックのボランティアにも選ばれました。少しでもお役に立てるよう頑張ります。

最後に、実は、この文章の作成にも、音声入力を利用しております。ストレスが少なく、高齢者にも、とても便利な文章の作成方法だと思います。今後ともよろしくお願いします。

※「東京2025デフリンピック」:聴覚障害を持つアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会で、オリンピックと同様に4年ごとに開催されます。今回の東京デフリンピックは、日本で初めて開催される記念すべき大会であり、100周年の節目となる大会でもあります。

広野 修一郎

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