キャリアネットワーク北陸は、コロナ禍による半年間の活動休止後、皆様のご支援のお陰様で、去る11月7日、「設立1周年記念イベント」を開くことができました。
そして、昨冬に立ち上げたキャリアシフト・プロジェクトも本格的に動き出し、教育事業に進むことになりました。これが当NPOのオリジナル「キャリアシフト・コーディネーター養成講座」です。
当講座は、会員の方だけを対象としています。記念イベントの際に、初めて案内書(下欄に添付)を紹介し、そのあと会員用メルマガでご案内しました。結果、定員20人のところ19人の受講者を迎え、去る12月6日に開講しました。
教育事業として位置付けた当講座は、内容を十分に検討した結果、今回は「基本コース」としてカリキュラムを組み立てました。会員の相談や要望に応じてサポートできる人材養成を目的としていますが、当会員の皆様は、さまざまな分野でキヤリアを積み重ねた方々です。この講座を通し、受講者同士が学び合い、自らもキャリアシフトしていくことのできる貴重な場になると思います。
☆初回は、次のカリキュラムで講座を行いました。
1コマ目:「公的年金の基礎知識と60歳からの職業設計」
講師:川筋 真 氏(行政書士ラポール法務事務所代表)
2コマ目:「仕事の壁と職業情報~自分探しの第二の人生~」
副題「職業論(稼ぐ・自己実現)から人生論(どう生きるか)」
講師:松本 久介 氏(株式会社キャリアマッチングシステム富山代表取締役)
「公的年金の基礎知識と60歳からの職業設計」では、公的年金給付の基礎知識をはじめ、働きながら年金をもらう場合の基準を確認し、60歳からの働き方について、目的や働き方の事例などを教えてもらいました。そして、定年からの三つの不安を軽減していくために「60歳からのキャリアビジョンを描く」ことの大切さを学びました。働く上で大切にしたい言葉の価値観ワークにも考えさせられること多かったという声が寄せられました。
「仕事の壁と職業情報~自分探しの第二の人生」では、「職業論(稼ぐ・自己実現)から 人生論(どう生きるか)」という副題で、職業経験の豊富な松本講師の講義に、受講者一同深く考える時間を過ごしました。職業観の欧米比較、日本型雇用形態、グローバリゼーション、人口減少社会、急速な時代変化などの理論編に続き、就職から60歳までのおよそ40年間を振り返り、60歳からどのように生きていくか、まずは60歳でリセットする。その後は、5年きざみで自分の人生設計をしていくなど、松本講師の経験から出てくる貴重なキーワードに、自分の棚卸しをすることの重要さを痛感した時間でもありました。
午後1時から4時半までの3時間半、楽しくてあっというまに時間が過ぎた、リラックスした雰囲気の中で、笑いあり、裏話ありで、楽しい講座だった、などの感激や感想が寄せられました。
今後、受講者には、毎回振り返りアンケートを書いてもらい、受講者同士の情報共有もしていきます。「教えること」は「教わること」、「教わること」は「教えること」。講師と受講者が一体となり、より良い講座になるよう工夫していきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆キャリアネットの新しいキャッチフレーズ:
「人は、ひとりでは自分を学べない」
~これからも、共に学び、共に語らい、希望をもって行動していきましょう。~
初回担当:岡野絹枝